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国民の権利及び義務 第10条~第40条
第18条 奴隷的拘束及び苦役からの自由

何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

【生徒】 本条は、「奴隷的拘束」と「意に反する苦役」を禁止していますが、それぞれどのような意味なんですか?

【弁護士】 まず、「奴隷的拘束」とは、身体を拘束された下で、あらゆる人権の享有を否定され、非人間的状態に置かれることをいいます。
何人も、このような非人間的状態におかれることはあってはなりません。このことから、次に述べる「苦役」と異なり、本人の同意がある場合でも、また、犯罪による処罰の場合でも、奴隷的拘束をすることは絶対的に許されません。

【生徒】 じゃあ、「意に反する苦役」とは、どういう意味ですか。

【弁護士】 「苦役」とは、通常人からみて普通以上に苦痛を感じるような任務のことを言います。どのような労働であっても多かれ少なかれ苦痛を伴いますが、ここでいう苦痛は、そのような苦痛を超えると通常人が判断する程度の苦痛を指します。

【生徒】 なるほど。
本条によれば、「意に反する苦役」は、「犯罪による処罰の場合」であれば例外的に許されるんですね。

【弁護士】 そうです。「犯罪による処罰の場合」としては、たとえば、懲役刑なんかがわかりやすいですね。
なお、兵役を強制する徴兵制は、「意に反する苦役」にあたると考えられていますので、徴兵制の採用は憲法違反になります。他方、最近導入された裁判員制度における裁判員の職務は、「苦役」にはあたらないとされています。

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