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財政 第83条~第91条
第83条 財政処理の権限

財政とは?

【弁護士】 国が様々な活動をするには、膨大なお金が必要ですね。このお金をどのようにして手に入れ、入手したお金をどのように使うかという問題が「財政」とよばれるものです。そこで、今日は、その問題つまり「財政」について勉強していくことにしましょう。

【生徒A】 国民が汗水たらして働いて納めたお金がどう使われるかという点は非常に興味があります。

【生徒B】 A君はまだ学生やねんから、消費税くらいしか払ってないやん。

【生徒A】 まぁ、それはそうだけど…。

【弁護士】 確かに、そうかもしれないけど、今消費税しか支払っていないかどうかにかかわらず、財政は若いみんなに大いに関係のある話だよ。国に入ってきたお金の半分くらいは借金だという話をニュースなどでよく聞きませんか?これは、現在、一般会計予算における歳入のうち、税収でまかなわれているのは5割もいっていなくて、5割弱は将来世代の負担となる借金に依存しているということです。つまり、国に入ってきているものとして計算しているお金のうち、半分くらいは将来君たちに支払ってもらおうということなんですよ。

【生徒B】 い、いやです…。自分の知らないところで借金背負わされているなんて、末恐ろしい…。

【生徒A】 だからこそ、今、ここで、将来の日本を背負っていく僕たちが「財政」を学ぶ必要があるんですね。

【弁護士】 A君、うまくまとめてくれてありがとう。では、早速、内容に入っていきましょう。

 

財政民主主義の原則

【弁護士】 財政の基本原則は、財政民主主義の原則と言われるものだ。これは、財政は国民のものだから、国民のために、国民自身が財政を決めようという原則だよ。

【生徒A】 そして、日本では間接民主制が採用されているから、当該原則は、現実には国会が決めるという形で現れることになるのですね。

【弁護士】 そうだ。このように、国の財政は国会の議決に基づいて処理される原則を財政国会中心主義といい、憲法83条に定められているよ。B君、読んでみて。

【生徒B】 『国の財政を処理する権限は、国会の議決に基づいて、これを処理しなければならない』。先生の言ったことそのままですね。

【弁護士】 そうだね。じゃあ、憲法84条と85条は、83条とどのような関係に立つと思いますか?

【生徒B】 84条は、『あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする』としています。他方、85条は、『国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基づくことを必要とする』としています。これは、83条が定める財政国会中心主義と同じことを言っているようにみえますね。

【弁護士】 そうです。正確に言えば、同じことというより、84条は83条を収入面で具体化したもの、85条は83条を支出面で具体化したものということができます。以下、これらの規定を掘り下げて勉強していくことにしましょう。

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